DESIGNER JOURNAL

2022.11.05

CATEGORY: ハイジュエリーの製作

デザイン画を描く

私は下記のものが好きです。

 

・石  稀少で高価な宝石から、道端や海岸に落ちているような石まで何でも。 

・きれいなもの全般  自然のものでも誰かが作ったものでも。

・想像を膨らませるもの、考えさせられるもの、一時現実を忘れさせてくれるもの

・古いもの、長い年月を感じさせるもの

 

そして、私がデザイン画作成に至るまでの過程はこのような感じです。

日常の中やどこかに訪れた時、好きなもの、気になるものが目に入ってくる→ それらを頭の中にストックする→ ふとした時、ぼんやりとストックされたもの同士が組み合わさるイメージが浮かぶ→ 組合せ方のパターンを練る → デザイン画を描く

 

例えば、大倉堂の 「万葉」コレクション であれば、

 

きれいな新緑、四季の移ろい、スピネル、ガーネットの色合い、京都の丸窓、引き込まれるようなヒスイの光沢、漆黒の色、余白の美、自然のものを擬人化する考え、大倉堂職人の繊細な造形技術、etc…   のストックが合わさり溶け合って生まれたものです。

 

オオクラドウ まんとうイメージ デザイン画                  

 

私のデザイン画作成は、ひたすらストック集めと過去のストック同士が組み合わさるのを待つ、そして作図という作業なのです。

 

オオクラドウ まんよう ネックレス スピネル                                       

大倉堂 OKURADO
大倉仁