DESIGNER JOURNAL

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2024.07.12

CATEGORY: ジュエリー製作の哲学

大倉堂のエシカル、SDGsへの考え方

今回は社会、企業としての倫理感(エシカル)、世界的に取り組み解決していかなければならない課題(2030年までの国際目標SDGsとして国連サミットで採択されています)についての私たちの考え方を書いてみようと思います。

大倉堂の規模としてSDGsの17のすべての目標について行動をすることは難しいのですが、日々の現場では以下にあげることに気を遣っています。

 

 

 

ジュエリーを自社でしっかりと製造する

可能なかぎり自分たちの力でジュエリーを製造すること心がけています。
デザイン、形状を常にチェックしていたいという理由もありますが、基本的に製作を社内工房で行うことにより、スタッフの労働環境を整備し、ジェンダー不平等をなくし、素材に関しては、再利用できるものは再利用していきたい、という考え方があるからです。使用する宝石の仕入れに関しては、サプライヤーから「原産国を明らかにしてもらう」こと、「紛争、内戦に関わる勢力の資金源にはなっていない」ことの確認をより深くしています。

 

結果的に、より健全な持続可能な、ジュエリー製造のサプライチェーンを作っていきたいと思いを強く持っています。

 

 

 

フルオーダージュエリーを承る

デザイン画からのフルオーダージュエリー製作は実は深いデザイン知識、高度な職人の製作スキルがないとできません。特にお客様がお持ちの宝石を使用してのオーダーはより神経を使い、製作の技術も要求されるため、ぐっと難易度があがります。 

 

ただ、大倉堂としてオーダージュエリーを承ることの根本には、お客様のお持ちの石はできる限り永く使い続けていただきたい、という気持ちからです。 

新しくできあがった多量に作られる新製品も魅力的かもしれませんが、たくさんの想いがつまった宝石を何世代にもわたって身に着けていくのもジュエリーの大きな魅力のひとつです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「SDGsへ取り組むことで企業価値が上がる」という考え方もあるようですが、私個人としてはまずは「正しいことをやる」、障害があるときは「正しい方向にむかって進む」ということが、結果的に、現在エシカルと呼ばれているような倫理感、世界規模でのSDGsへの取り組みに向かっていくことだと思っています。

 

出来上がりの美しいジュエリーは、石の選別からデザイン、製作、販売までしっかりとした作業の流れから出来上がっています。 出来上がるまでの作業も美しいのです。

 

 

世界各地で起きている紛争、貧富の差の拡大、エネルギー価格の高騰、日本では人口減少など、たくさんの問題が起きています。ジュエリー業界もこれらの問題にまったく無縁ではありません。 

大倉堂としては私たちができるところから取り組んでいます。

エシカルな考え方、SDGsへの取り組みは、現実にも目を向けつつ、同時によりよい方向へ進む、という心のタフさも必要だと思っています。

 

 

                                                                                  

大倉堂 OKURADO

大倉仁

 

 

 

 

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