DESIGNER JOURNAL

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2025.01.31

CATEGORY: ハイジュエリーの製作

ジュエリーを創り、対話する

普段私はもの創りに関連することに大半の時間を費やしています。

宝石を見たり、買いに行ったり、仕入れた石を見ながらデザインを考えたり。デザインが決まって工房で製作が始まったら、より自分のイメージに近づいた形状になるよう、職人と相談することにも時間を費やします。

 

ただ、その他にお客様と直接お話しする時間がここ数年増えてきました。私はどちらかというと、接客することや皆様に大倉堂の魅力をアピールすることは得意な方ではないのですが、お客様とのお話しが改めてとても大切だと感じてきています。

今回はそんなお客様とのお話の中で生まれた、エピソードについて書いてみようと思います。

 

 

私たちのジュエリーをこのサイトやカタログ、どこかの媒体で御覧いただいたお客様がサロンにお越しくださった時のおはなしです。

実際の商品をお見せし、写真だけでは伝わらない立体感や、着用したときの雰囲気をお試しいただきました。私たちのジュエリーは裏側もしっかりと仕上げており、商品によっては裏どりなどの装飾が施されていますので、お試しいただいた時に商品の裏側もお見せしました。裏側の仕上がりにも感動していただきました(私たちにとっては通常の作業なのですが)。そして気に入ってくださり、ご購入いただきました。

 

中石にカラーストーンを配したリングに興味をお持ちいただいたお客様とは、ダウンライトと太陽光によって石の色合いが変わっていく様を見ていただいこともあります。光源によってカラーストーンは特にその色合いが変わり、多くの場合太陽光で石本来の美しい色合いが楽しめます。その違いにも興味を持っていただきました。このようなカラーストーンの色合いの魅力は写真だけではなかなか伝わりにくいところなのです。

 

 

あるときは別のお客様と「なぜこのデザインにしたのか」などの製作秘話をしたり、またあるときは、最初に興味を持っていただいた商品から、その商品をもとにしたカスタムメイドの製作に変化していった、ということもありました。 

 

 

 

芝公園に工房併設のOKURADOのサロン(ジュエリーコンシェルジュ大倉)がございます。

 

 

 

 

 

 

 

このサロンはお客様に展示・販売する場所であるのですが、私にとっては、まずはお客様とお話をし、そして実際の商品の細部、使用されている宝石について、その製作意図などを共有する場であると考えています。さらに、もしお客様が私たちのジュエリーを美しいと感じてくれたのなら、「何が美しいと感じさせる部分なのか」、「私たちのジュエリーの作り方(ときには製作秘話)」などのお話をする場であると考えています。サロンは皆様とOKURADOジュエリーを共有する場所…そんなイメージです。 

 

是非お時間のあるときにお越しください。ハイジュエリーを創る現場も垣間見ていただけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、7月・11月にはOKURADOの展示会を開催しています。そこでもサロンと同じように来ていただいた方々とジュエリーについて共有する場となっています。こちらにもお気軽にいらしてください、お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

大倉堂 OKURADO

大倉仁

 

 

サロンオープンについて書いた記事です▼

 

「ジュエリーコンシェルジュ大倉」リニューアルオープンです